旧車で困ること

旧車に乗るということは最新型の車を乗るのとは全く違う次元です。

とにかくいろいろなリスクが付きまといますのでそういった覚悟はが必要になると思います。
まず何と言っても修理に困ることが多いでしょう。

そもそも旧車ですので、既に複数のオーナーに乗られていたり、何万キロも乗られている車です。
もちろん生産ラインを降りてから何十年も経っているものもあり、その車を手に入れて時点で修理や修復が必要かもしれません。
こういった中で、例えば3年落ちの中古車を買ったとしても、エンジンのオイルにじみが激しいとか、トランスミッションから異音がする、エアコンが効かないなどのトラブルを抱えてもディーラーや修理工場などに持ち込めば数万円から数十万円の修理費用と長くても1週間ぐらいの期間できれいさっぱり直って戻ってくると思います。
しかし、旧車は違います、例えばオルタネーターが壊れてバッテリーがすぐに上がるなどの症状があったとして、修理に出してもまずその車にあうオルタネーターが見つかりません。
自動車は基本的に生産終了から5年までは補修部品を用意しておかなければならないという決まりがあり、自動車メーカーもそういったことを見込んで生産終了間際になると部品の生産を調整します。
5年といっても部品需要がまちまちなため、6年経っても8年経っても部品を手に入れることができるのが当たり前となっていますが、さすがに旧車といえる車ぐらいの古いモデルともなると新品の補修部品を手に入れること自体がかなり難しく、それこそ中古部品を探したり、ネットオークションなどで時間をかけて探すしかなくなってきます。

特に昔からコスト削減策を大々的に行っているトヨタの車は補修部品の生産を早々に取りやめ、ぎりぎり5年後に手に入るようなつくり方をしているので、それよりももっと古いモデルともなるなかなか手に入れることができません。
補修部品が手に入らない場合は流用パーツを探すことになりますが、場合によっては保安基準的に認められない部分というのもありますので、修理自体かなり難しいことになります。
人気のあるモデルですと旧車を扱う専門店などでオリジナル互換パーツなどを作っていることもありますが、マイナーなモデルとなるとそういったことも期待はできないでしょう。

旧車は基本的には部品交換をして直すのではなく、壊れたところの文字通り「修理」をして直すことになります。
もちろんお金もかかることでしょう。
それから遠出ができません。

なぜなら旧車というものは既に自動車メーカーの保証の範囲から外れている車でいつ故障してもおかしくない状態で走っていることになるからです。
自動車メーカーの保証から外れるということは自動車メーカー自体がその車をまともに走る車とは見ていないということです。
確かに20年も前の車が走行中に突然エンジンが止まってしまったという状態ではまともな車とは見ることはできないでしょう。

故障をしたらすぐに対処できる範囲内、例えば自宅から50㎞半径いないとか、近くになじみの修理工場があるとかいった具合に常に故障することを前提に乗る必要があります。
仕方なく遠出をしなければならないといった時は必ず家族や友人などをのせたもう1台の清浄な車を伴います。

もちろん一通りの工具や部品などをのせた状態で、まるでダカールラリーのサポートチームの様な同行する車が必要となります。
それと近場でも重要な約束事がある時に乗ることができません。
これはいつ調子が悪くなってもおかしくないからです。

特にキャブレターを持つ車は昨日までは元気に走っていたのに、突然の大雨で温度や湿度が急変したためにエンジンがかからない、あるいはエンジンはかかっても元気に走ってくれないということがよくあります。
要するに時間の確約ができないということです。

旧車に乗って仕事上で重要な会議に向かうといった方はいないとは思いますが、そういった確実性を求めるのは旧車にとっては酷というものです。
旧車はこのようにはっきり言って信頼できな車ですので、現実的に使うのはかなり難しい車です。
もし旧車に乗るのであればこういったことを自分自身がしっかりと理解しておかなければなりません。

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