旧車の自動車保険

旧車オーナーの悩みの一つに自動車保険というものがあります。
保険関連は自賠責保険に入っているのでとりあえずは安心ですが、自賠責保険の補償能力があまりにも低いため、もしもの時に自賠責保険だけでは不安なものです。

そこでいわゆる任意保険と呼ばれる自動車保険に加入するわけですが、その保険料と条件が旧車ですと多少変わってくることになります。
例えば、3代目フィットを購入して自動車保険に加入したとします。

その際に支払う保険料は対人対物無制限、人身傷害5000万円のもので高くても30000円ぐらい、フルカバーの車両保険も加入すると65000円ぐらいが一般的です。
もちろん加入する人の年齢やノンフリート等級、補償内容によって保険料がもっと安くなることになりますが、高く見積もってもこれぐらいが平均といっていいでしょう。
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<出典:http://response.jp/article/2016/02/01/268899.html>

しかし、1970年式のKPGC10型スカイライン2000GT-Rで自動車保険に加入するとなると、いわゆる対人・対物・人身傷害といった基本的な自動車保険はそれほど高くはありません、それこそフィットなどと比べて少し高い程度でしょう。
しかし問題は車両保険です。
※ソニー損保より「古い車には保険をつけられないの?」
 

車両保険は車が壊れた時や自損事故や事故の相手が保証してくれない時などの修理費用を補償するものです。
ということは、損害保険会社として見れば壊れてほしくない訳であってしょっちゅうどこかしらにトラブルを抱えている旧車ははっきり言ってあまりうれしくない車なのです。
中にはそういった理由からある一定の年式以前のものは車両保険に加入すらできないといった損害保険会社もあるぐらいです。

もちろんそういった中でも車両保険に加入できるところもありますが、企業として大きなリスクがあるため、車両保険の保険料を高くして対応することが多くなっているのです。
場合によっては、車両保険だけで年間10万円ぐらいかかることもあるぐらいで、それもかなり最大補償額を低くしての金額となります。

最大補償額は一般的にはその車の市価によって決められるもので、車両保険を使ったときに保険金の最高額となるものです。

しかし1970年式ともなると現在の市価は0円、保険的な観点で見れば鉄くず同然なのです。
その車に車両保険を付けるというのですから、誰が鉄くずに200万円も300万円ものお金を支払うでしょうか。

この車の例であげるとだいたい20万円から50万円がいいところで、200万円かけてリストアしたとしても、車両保険からはたったこれだけの保険金しか支払われないということになるのです。
もちろん旧車といってもピンからキリまであり、もっと市価の高い新し目の車ではもっと高い最大補償額が設定されることになりますが、ここ数年の間に発売されたような車と同じぐらいの補償能力があると思ってはいけません。

特に古くなればなるほど、故障は増え、修理費用がかさんでくるものですので、むしろ車両保険の補償能力に頼らないで実費で修理した方が年間トータルで安くなることもありえます。
ただ最近ではクラシックカー保険なる多年式モデル専用の自動車保険が作られるようになってきました。

この保険は1975年式以前といった年式の限定と年間走行距離2000㎞以下などといった走行距離を限定したうえで加入することができる保険で、内容的には対人・対物、人身傷害といった基本的な自動車保険だけとなり、保険料もほどほど安くなります。

しかし、このクラシックカー保険に加入するには車両保険の加入が必要で、クラシックカー保険だけの加入ができないようになっているところがほとんどです。
要するに損害保険会社としてはクラシックカー保険自体を安くして、高額な保険料となる車両保険で儲けようということです。

条件に合致していてなおかつ補償能力の低い車両保険に加入する方であればいいのですが、車両保険には加入しないという場合はこのクラシックカー保険を選ぶことができません。
損害保険会社も抜け目がない商売をするものです。
旧車の場合、自動車保険は対人対物、人身傷害などはちょっと高めですが必ず加入して、車両保険はその人次第といった感じになるのではないでしょうか。

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