旧車ならではの構造 エアコン

まさかとは思いますが、旧車を選ぶ時にオートエアコンがついていなければ嫌だと思っている方はいないでしょう?

もしいるとしたら旧車を買うことは忘れて現行モデルを買った方がいいでしょう。
現在では当たり前になっているカーエアコン、最近では温度設定だけしておけば自動的にその温度になるように調整してくれるオートエアコンが軽自動車にまでつけれるようになりましたが、旧車と呼ばれるものはそういったものどころか冷房機能すらつけられていないのが当たり前となっています。

旧車といってもいろいろありますが、例えば人気の高いS30やKPGC10あたりですと一応空調設備といわれるものはつけられています。

しかし、現在の車のようにいろいろな機能があるといったものではなく、エンジンの熱によって温められた冷却水を取り込んで、その部分にファンで作った風をあてることによって得られる温風機能、いわゆるヒーター機能やウィンドウに風を当てて曇りをとるデフロスター機能、そして送風機能だけしか付けられていませんでした。

車に冷房機能が付けられ始めたのは1970年代ぐらいからで、それも現在のようにエアコンとして一体型となっているものではなく、既存のヒーターとは別に助手席のグローブボックスの下に後付けする形で付けられていました。
どうしてこんなところにつけられているかというと当時はカークーラーをつけるのにかなりの費用が掛かり、それを付けて車両価格を上げるのではなく、オプションとしてまたは社外品の後付けとして必要と思う人間だけが付けるといった環境だったからです。

当時の呼び方はエアコンではなくカークーラー、もちろん昨日は冷房だけで除湿機能などはつけられていませんでした。
一体型の冷房機能も暖房機能も除湿機能も備えたものが付けられるようになったのは1970年代後半から1980年代あたりで、この頃になってやっと「エアコン」と呼ばれるようになり、ダッシュボード内のきれいに収まるようになりました。
ただ、この頃のエアコンは温度設定をするのではなく、冷風と温風を混ぜることによって空気の温度を調整する必要があり、乗っている人間が常にミクスチャーと呼ばれるところを動かしてキャビン内の温度を調整する必要がありました。

たぶん比較的古い旧車を購入する場合、ほとんどがヒーターだけのものか後付けカークーラーが付けられたものとなるでしょう。
ですので、現代の車のように快適な環境で運転することができるのは晩秋から春先までで、真夏などは扇風機やうちわなどを使わなければ運転することはできません。
余談ですが、今の車にはほとんどつけられることがない開閉式の三角窓、実はこの三角窓は走行風を取り入れるためにつけられているもので、エアコンの無い時代には必需品でした。

ただ一応、今でも後付けカークーラーは売られており、それをエアコンの無い旧車につけることもできないことはありませんが、昔の車は車自体がカークーラーをつけてキャビン内を冷やすということを考えて作られているわけではありませんのでガラスはUVカットなどされていませんし、古いのであちこちから隙間風が入ってきて気密性などほとんどない、更にバルクヘッドの遮熱なども完璧ではありませんのでエンジンルーム内の熱がガンガンとキャビン内に伝わってきます。

それから電気的にも負荷がかかるので電気系の容量アップをしなければなりませんし、カークーラー自体も小型で容量が小さいのでなかなか冷えないといった具合で、現代の車のように真夏でも快適な温度になるというよりは「ないよりはまし」程度といったものと考えるべきでしょう。
まあ、こういったデメリットがあり、それに耐えながら乗るのも旧車乗りの醍醐味ということと理解しておきましょう。

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