旧車ならではの構造 ステアリング構造

situnai021
<画像参照:http://www.ggtmagic.com/oldcar/MS102/19steering.shtm>

現在の車はほとんどのものが電動式や油圧式のパワーステアリングを採用していることが多いのですが、旧車と呼ばれる車に中にはそういったものが一切付けられていないものもあります。
いわゆる「重ステ」などといわれるものです。

パワーステアリングがなかった時代は車庫入れなど切り返しが多い運転をするときはとても難儀でした。
それこそ女性には回すことができないほど重たく、男性でもエアコンの無い中、汗をだらだら流しながら車庫入れをしたものでした。

もちろん走っている時は適度な重さでそれほど苦労はしないのですが、スピードが遅くなればなるほど重たくなるステアリング操作はまさに力技でした。
この頃に運転していた方で据え切りをしない運転方法をとる方が多いのもこのためです。
ただ、当時の車は今の車のように太いタイヤを履いているわけではなく、太くても180サイズ以下の偏平率の高いタイヤを履いていたので、今の車と比べるとステアリングを回す力も少しで済むのですが、それでも十分重たいのは言うまでもありません。

パワーステアリングは国産車の量産モデルの初めて搭載されたのは1970年代に発売されたクラウンの上級グレードで、この時のパワーステアリングは重たいステアリング操作を楽にするものという非常に単純な目的のために作られたものだったので、異常ともいえるほど軽い力で回すことができました。

例えばステアリングを一番右に切った状態で、反動をつけて左にステアリングを回すと、その反動で一番左に切った状態までステアリングホイールを回すことができるぐらいでした。
まるで何もついていないかのようにステアリングホイールが回るのでまっすぐ走っていてもふらつく方が多かったのを覚えています。

構造的にはエンジンの回転によってパワーステアリグポンプを回し、そのポンプで油圧を発生させ、その油圧によって、ステアリングホイールを回すアシストをするといったいわゆる油圧式パワーステアリングです。
もちろんステアリングの位置やスピードなど全く関わっていないので、据え切りでも高速道路で100km/hで走っていても同じ操舵力で回るのは少々怖い感じがするものでした。
たぶん旧車と呼べる車につけられているパワーステアリングのほとんどがこの油圧式のパワーステアリングでしょう。

当然ながら1970年代より昔の車はすべてパワーステアリング機能なしということになるので、力がない方では中々運転もままならないことになりますが更に例えば太いタイヤを付けるとか、車高落とす、ステアリングホイールを径の小さいものに交換するといった状態では更に重たくなるので覚悟したうえでそういったことをした方がいいでしょう。

それからパワーステアリングだけでなく、ステアリング構造も今と昔では違います。
現代の車ではほとんどの場合ラック・アンド・ピニオンという構造を持ちます。

これはステアリングラックに刻まれたギヤの山の上をステアリングシャフトに先につけられたピニオンギヤが転がることによってステアリングラックを左右に動かすというものでしたが、それが採用される1976年以前のものはボールナット式というものが使われていました。

この構造はボールベアリングの様な小さな金属製の玉が入れられたウォームギヤを回すことよって、セクターギヤが左右に回るようになっているもので、そのセクターギヤの動きをリンクを介し、タイヤの左右の動きに変換するというものです。

ボールナットは非常に滑らかに動き、耐久性も高いのですが、リンクが多いためその部分で故障を起こすことがあったり、製造コストがかかるというデメリットも持っています。
古い車ですとボールの動きが悪くなって、ステアリングホイールを回すたびにゴリゴリと音を立てる場合がありますので、旧車の車選びをするときは必ずステアリングの動きをチェックした方がいいでしょう。

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