旧車ならではの構造 安全装備

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<参照:http://response.jp/article/2015/08/23/258480.html>

ここ最近における自動車界の中心となっているのが安全装備です。

少し前までは低燃費装備ばかり追い続けてきたものですが、日本の自動車全体が比較的燃費がよくなったことやエコカー補助金やエコカー減税などの恩恵もあまりありがたみが無くなったことから、自動車メーカーが「それでは商売ができない」と見込んだ結果、次なる問題であった安全性を向上することに力を入れてそれを商売道具として使い始めたのでした。

その結果、安全装備の進化はめまぐるしく、レーザーやレーダー波、カメラ映像などを使った自動ブレーキシステムや車線を判別してはみ出しそうになるとステアリングを操作するもの、死角に車が入ると警告してくれるものなどまでいろいろなものが作られました。

もちろんシートベルトの巻き上げ機能やエアバッグ、サイドインパクトビームなどもしもの時の対策も万全となっています。
しかし、旧車と呼ばれるような車は違います。

そもそも今と昔とでは「安全性」という言葉の意味が全く違います。
現在の安全性は事故を起こさない安全性、いわゆるアクティブセーフティが主力で事故を起こさない、ぶつからないことに重点が置かれ、更にぶつかった時もエアバックや特殊なシートベルト、キャビンを守る丈夫な骨格などで乗っている人間の保護をするという考え方になっています。

しかし、旧車時代の安全性はぶつかった時の車に乗っている人だけの安全を確保するだけであって、ドライバー次第といった考え方が強かったのです。
ですので昔の車はとにかく丈夫に作られています。

要するにぶつかったとしても車自体がつぶれたりしなければ中に乗っている人間の命はシートベルトなどで守ることができるということになるのです。
なので、昔の車は今の車よりもかなり頑丈で、重量こそ快適装備などの余計な装備がついていない分軽くなってはいますが、ボディやフレームに使っている鋼材の厚みはとても厚く、ちょっとしたことではつぶれないようになっています。

ただここで問題が出てきました。

あまりにも車を丈夫にしたことによって事故を起こした時など周りの損害が大きくなってしまったのです。
例えば人をはねてしまったとします。

その際、最近の車だったらフロントバンパーはぐにゃっとへこみ、ボンネットはつぶれ、ラジエーターなども潰れながらエンジンルームの奥に潜るようになり、ぶつかった人間の保護に努めます。
それによって死亡が重傷で済んだり、重症が軽傷で済むことになります。

しかし、昔の車は違います、とにかくぶつかっても乗っている人を守るための車作りがされているので、バンパーには小さなへこみがつくだけ、ボンネットもちょっと板金をすれば直ってしまう程度、ラジエーターなど冷却水漏れを起こす程度で、位置は全く変わらないといった状態で、ぶつかった衝撃がもろ、はねてしまった人間の方のかかってしまうのです。
これによって事故の規模が大きくなってしまうこともあるでしょう。

ですので、旧車を運転するときは新しいモデルに乗るとき以上に安全に気を付けた運転をする必要があり、当然ですが自動車保険には必ず加入しておきたいものです。
しかしです・・・、この昔の考え方は忘れてはいけないと思います。

自動ブレーキシステムがついているから大丈夫、誤発進抑制装置がついているからサンダルで運転しても安心、こういった心構えが事故を起こしてしまうのです。
最大の安全装備はドライバー自身であって、車が作り出すものではないと思うのです。

誤発進抑制装置が普及している状態でも依然として店舗への飛び込み事故が減らないのは実はこういった装備に甘えているからなのかもしれません
自分の身は自分で守る、まさにこの考え方が旧車に乗るうえでの安全運転であって、何でも電子制御、何でも自動となっている現代の車を運転するうえでも忘れてはいけないものではないかと思います。

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